Solaris 10がリリースされたので、以前お約束した通り、早速インストールしていろいろ触ってみた。ただ、手持ちのマシン環境で適合する空きPCがなく、VMware上だけのチェックになってしまったのはあらかじめご了承頂きたい。
ということで、PC Watch に Solaris 10 の使用レポートが載ってるんだけど、主にデスクトップ使用を目的としたもの。VMWare に x86 用 Solaris 10 をインストールして、その後 GNOME2 他デスクトップ環境の使用レポートですね。でまあ、結びで
このようにドライバなどの問題さえなければ、結構快適な環境が一発で起動する。キャプションに書いたようにATOK 12はもちろん、リコーのHGフォント(WindowsのMSゴシックなどと同じもの)も一式入っている。道理で画面上の違和感がないはずだ。気になる速度もXeon 2GHz Dual メモリ1GBでVMware(メモリ割当384MB)を動かしている割にはかなりサクサク動く。これだけのものが用途にかかわらず無償というのは驚きだ。今後Solarisユーザーは間違いなく増えるだろう。
なんて記述があるんですが、デスクトップ目的でレビューして、これだけのものが無償だから「今後Solarisユーザーは間違いなく増えるだろう。」というのはちょっと安易すぎ。Solarisユーザーが増えるというか、Solarisが市場のシェアを獲得できるかどうかは、デスクトップが云々なんて話ではなくて、その戦場は誰がどう見ても RedHat Enterprise Server とか他 Linux との比較、つまりサーバーOSとしてです。
そういう観点では、ちょっと前の Enterprise Watch の記事が参考になります。
サン・マイクロシステムズ株式会社(以下、サン)は、SPARC、x86(64ビットを含む)プラットフォームに対応した最新OS「Solaris 10 オペレーティングシステム(以下、Solaris 10)」の提供を1月31日より同社のWebサイトにて開始する。
これこれ。
単純にサーバーOSとして比較した場合、システムの安定性、パフォーマンス、NFS処理周りの安定性、取得できるシステムの稼動情報などなどで Linux に比較して優位な点がいろいろあるわけですが、いまや OS として優れているからそれが主流となりえるかという単純な状況ではないですね。
これだけ PC サーバーがコモディティ化してきている現状で、巷の企業がこぞって SPARC プラットフォームを買い漁るなんて状況は想像もできません。Linux と比較されるべきは SPARC 版 Solaris 10 ではなく x86 版のそれ。x86 版の Solaris 10 を見た場合、やっぱりデバイスドライバの対応状況とかその辺がキーポイントかなあ。あとは、Oracle を始めとする商用のミドルウェアが x86 版 Solaris をサポートするかどうかとか。カーネル 2.6 を搭載した RHE も出荷されはじめましたし、無償で Solaris 10 をリリースとは言っても、市場の状況はかなり苦しいと思います。
結局 Solaris が生き残る道は、SPARC サーバーが必要とされるミッションクリティカルかつオープン系な基幹システム、つまりは上位市場しかないのかも。(はてな的には x86 版を試しにちょっと使ってみたい気もしますけど。)