『超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から・・・』 ふと立ち寄った本屋で平積みになっていて、なんとなく買ってみたマーケティングの本だったのですが、とてもいい本でした。

ビジネス書のビッグウエンズデイ!今年一番のヒット!
これこそ実践本
コンサルタントの私が震えるほどの共感を得ましたモンキーフリップというメガネブランドを作った岸★正龍さんという方が書いているブランディングの本。なのですが、普通マーケティングやブランディングの本というとお堅い教科書のような内容というか、理論と実践について淡々と書いてあるという印象が強いところ、この本は実際にブランディングを行ううえで幾度もの失敗や泥臭い経験をしてきた著者の本音と、その経験に裏打ちされた確かなテクニックが余すところなく記述されています。
なんというか、この手の本には珍しく書き手の文章がとても熱く、ときおりジョークも混じっていたり、ブランディングのテクニックよりももっと深い心の持ち方的なところの記述が上手で、自己啓発の名著でも読み終えた後のような高揚感を味わった不思議な本でした。
本編のブランディングの手法ももちろん面白いのですが、時折交えられるマーケティング小話もいいです。著者の知識の広さをうかがわせます。(マーケティングに関するありとあらゆる本を読んだ、とありました)
例えばレナウンの「通勤快足」が、実は新製品ではなくて「フレッシュライフ」という名前で10年前から売っていて、全然売れてなかったものを名前を変えたら40倍も売れたという話。
とある路地でたこ焼き屋が二店、向かい合って並んでいて、一方は「向かいの店より絶対美味い」とかいていて行列を作っているのだが、実はその二店とも同じ人が経営しているという話。
思わずへぇ、が出てしまいそうなお話ですね。
というわけでまとまりのないレビューになってしまいましたが、おすすめの一冊です。なんか表紙とか帯とかをみると、いかにも的なデザインになっているので、最初は疑ってかかりがちですが、だまされたと思って一度読んでみてください。マーケティングを実際に現場で担当されているひとも、そうでないひとも。