iNTERNET magazine 9月号 は「ヤフーを制すればアクセスを制す?」。Google から Yahoo! Search Technology (YST) へ検索エンジンを切り替えた、ヤフー検索の大特集です。表紙がヤフーカラーでかっこいいです。
記事の中身ですが、「Yahoo! Search Technology 徹底解剖」ということで SEM リサーチ でおなじみ、アイオクス 渡辺 隆広氏による YST SEO 特集。これは必見です。
細かいところは Googlebot と Yahoo! Slurp (YST のロボット) で違いが結構あるようですが、大枠のアルゴリズムはかなり似通っているので、Google に対しての SEO はヤフーに対しても有効。しかし、SEO するにあたって一つ大きな違いとして、Yahoo! Slurp は meta タグ (の keywords と description) を解釈するという点が挙がっていました。
おおっ、と思い早速この blog でも YST SEO。meta タグを用意するようにしてみました。Movable Type のテンプレートタグを使って、半自動で meta タグを生成するようにしてみました。
Movable Type の更新画面ではキーワードというタグがあります。ここに任意の文字列を入力しておくと、テンプレートの <$MTEntryKeywords$> がそれを展開してくれます。これを利用して、Individual Entry Archive の HTML ヘッダに、
<meta name="keywords" content="<$MTEntryKeywords$>, <MTEntryCategories glue=", "><$MTCategoryLabel$></MTEntryCategories>" />
と記述しました。name="keywords" の meta タグの値として、キーワードとして入力した文字列と、その記事のカテゴリのラベルを出力させてます。
これで、エントリ更新時に例えばキーワードに「Yahoo!,ヤフー,YST」と入力、カテゴリを「インターネット」に設定してやると、
<meta name="keywords" content="Yahoo!,ヤフー,YST,インターネット">
と出力されます。エントリ更新時にキーワードを入力するよう癖を付けるのがポイントですね。
一方、description の方ですが、こちらは
<meta name="description" content="<$MTEntryExcerpt$>" />
としてエントリの概要が出力されるようにしました。<$MTEntryExcerpt$>は、エントリの「概要(excerpt)」を書いているとその内容が、省略した場合には該当エントリの先頭から数文字 (設定で変更できます) が展開されるタグです。
例えばこのエントリでは概要(excerpt)に「iNTERNET magazine 9月号はヤフー特集。YST に関しての SEO 特集も掲載されています。これをうけて、NDO::Weblog も Yahoo! 向け SEO を少々施してみました。」と書いているので、
<meta name="description" content="iNTERNET magazine 9月号はヤフー特集。 YST に関しての SEO 特集も掲載されています。これをうけて、NDO::Weblog も Yahoo! 向け SEO を少々施してみました。">
と出力されます。省略しても先頭から数十文字使われるので、ちょっとしたエントリのときは入力は省いています。
keywords の方がどの程度効果があるかはちょっとわかりませんが、ヤフーの検索結果では description を書いておくと、その文字列が結果として出力されるそうなので、こちらは確実に効果があると思います。meta タグの値が検索結果の順位にまで影響するかどうかは分かりませんが、iNTERNET magazine には「重み付けをする」とありますので、もしかしたら影響しているのかも。
こんな具合で Main Index や Category Archives あたりにもテンプレートタグを使って、meta タグがうまい具合に出るよう調節してみました。
さて、本の方に戻って、他に面白かったのは「データで読み解く検索サイト業界5つのギモン」でしょうか。さまざまなデータを用いて検索サイト業界の今を切り取った内容です。ネットレイティングスの荻原さんの記事ですね。
この中で「ヤフーが独自検索エンジンに切り替えた影響はある?」に対する答えとして「ヤフーもグーグルも切り替え前後で利用率に変化はなし」とあります。
この件に関してですが、「検索エンジンのみに限って言えば、Yahoo! Japan を利用するユーザと Google を利用するユーザとでは、完全にセグメントが異なっている。」というのが大きな理由だと、思っています。この辺りの考察は過去のエントリ 'なぜGoogleではなく、Yahoo! JAPANか?' に詳しく記述していますので興味のある方はそちらを参照してください。
しかし、利用者のシェアとしての影響に限って言えば上記の通りなのですが、検索エンジン経由のトラフィックを頼りにしているサイトに対しては結構大きな影響があったと思います。影響の大きかった点は
の二つ。前者は blog へのトラフィックを見ていてもかなり顕著です。例えば僕のサイトでは以前は「鬼束ちひろ」で結構なトラフィックがあったのですが、新ヤフー検索で鬼束ちひろで検索 してもディレクトリ検索の結果のみなので、僕のサイトが表示されません。結果、「鬼束ちひろ」で検索してうちにやってくるユーザはかなり減りました。
また、順位を決めるアルゴリズムは似ているとは言え、実際には異なるプログラムが動いているため、Google、ヤフーの両エンジンの検索結果を比較すると一致度は低いそうです。そのため、ヤフー切り替え前後で、うちのサイトの人気のキーワードががらっと変わりました。(今は動画ファイルナビゲータが大人気です..w)
この、検索エンジンでのキーワードの変更は特に Google アドセンスの収入に大きく影響を与えています。それまで稼ぎ頭だったページの収入が一気に減って、逆にそれまで収入のなかったページが上がったりという感じです。単価の高い広告が出るページに SEO がかかりまくってた人は、結構なダメージだったのではないでしょうか。
また、後者のヤフーがアドワーズを切ってオーバーチュア一本に絞ったことも、徐々に影響を見せ始めている印象を受けます。アドワーズのインプレッションが下がったことで Google への広告出稿主が減り、その結果、在庫をアドワーズ広告から捻出しているアドセンスの単価が下がってきているという現象があるように感じます。ヤフー経由のトラフィックが大半を占めるという、海の向こうとは異なる事情を持っている日本においては、今後の Google は結構な苦戦を強いられるのではないでしょうか。
オーバーチュアに切り替わった云々という件に対する対策に関して、広告を出稿する側の人にとってはネタフルのコグレマサト氏が書いている「検索結果パターン別最適SEMテクニック」のページも参考になるでしょう。
他に興味深かったデータとしては、
・ヤフー検索から Amazon への誘導率は 35.9 %
・はてなダイアリーも訪問者の4割近くがヤフー検索
といったところですね。となると、この両者の収益もサーチエンジン切り替えの影響をかなり受けているのではないかと予想されます。
あと、ヤフー社長井上さんのインタビューも面白かったです。
meta keywordsというタグって、keywordsスパム騒ぎ以降はロボットが無視する方向になかったですかね?Yahooはそれも解釈するんですね。
YSTへ変更後、ヤフーのページ検索結果へ表示されなくなりました。
スパム行為ありと判定されているのかもしれないのですが、
よくわかりません。
自分としましては、その認識は全くありません。
どなたかご教示いただけませんでしょうか
どうぞよろしくお願いいたします。