昨日は友人と夕食に行きました。品川のつな八で天ぷらを食した後、できたばかりのアトレ品川にあるRuby Cafe で少し飲む。僕は全然わからないのですが、ワインに詳しい友人曰く美味しいのが揃ってるそうです。
で、技術屋の話なんかも少ししました。その中でこんな話が出ました。
「自分の周囲には自分よりもはるかにすぐれた技術を持っていて、すばらしいクリエイティビティを発揮する人がいるけど、そんな彼には日が当たらず、もっとしょぼいものを作ってる自分が色々と得をしている現状ってどうなの。」
結構、よくあるシチュエーションだと思います。僕も結構そういうのを経験したことがあります。その友人も大学のときにそんなことがあったらしく、とある教授にその疑問をぶつけたのだそう。
「僕の隣に座ってる彼は僕なんかよりもすごいものを作りまくってて、その貢献度といったら。彼が自分の作った物をプレゼンすれば僕なんかよりもはるかに有名になれるのに。」
そのとき教授は言ったんだそうです。
「その答えは簡単だよ、彼には能力がないんだよ。」
つまり、物を作るのも能力だけどそれを自らの技術力であるとか創造性の高さであるとしてプレゼンするのもその人の能力だという話。
ものは作っただけでは売れないとは言うけど、それによく似た話ですね。言われてみれば至極まっとうな話。とはいえエンジニアリングの世界ではその能力は能力として意識されないことが多い気がします。
俗世間から離れてひたすら物づくりするのが楽しいという人は例外ですが、自分は自分の創造物や技術力により道を切り開くんだあ! という人は、一度自分のプレゼン能力やプレゼンするという行動力を振り返ってみるといいかもしれません。
プレゼンして相手を説得する技術まで含めて人の能力という話は一理ありますが、僕にはそれだけでは割り切れない思いがあります。
具体例は出せないけれど、実際は組織内の政治だとか、組織の構造的な問題によって、職位は低いけれども能力のある人が搾取されるという場合は、無数にあるのではないかと想像しています。
聞いた話ですが、テレビ業界では、末端で働くカメラマンは悪天候の下でもきちんとした仕事をこなす根性があり、スキルも高いことが多いけれど、上に立つプロデューサーなり管理者といったテレビ会社の体制側の人間は堕落していることが多いそうです。
すばらしいものであるならば、
一人でも多くの人に利用させて、
世の中に価値を生み出さなければ、
それが、すばらしいものであったとは、おれはおもわないなー。
「すばらしいものが、価値を生み出すのいたることが少ない」から、すばらしいものには、価値があるんじゃないだろうか。
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誰も見ていない映画であれば、
どんなすばらしい作品でも、
その作品がないこと、と同じである。
(三谷幸喜)
[2] Posted by: よっしー at April 12, 2004 12:16 AM [返信]素晴しい物はいつの時代も素晴しいものだと思いたいですし
素晴しい物は常に正当な評価を得ると信じたいものですが
現実としていかに素晴らしくとも正当な評価を得られないものも世の中にはありますよ。
#もしくは歪められてしまう場合もあります
プレゼンが大事というのは、素晴しさを認知させるという意味で非常に大事だと思います。
素晴らしさを知るきっかけが無い場合、物があふれる現代では評価を得る事も難しいでしょうね。
特にソフトウェアの場合はスタンダードな物以外は、認知される切っ掛けというのは非常に乏しいですからね。
おぐらじおさんの言われるとおり限られた環境の中での政治的な力関係もありますし、企業間での力関係もあります。
よっしーさんの言う素晴しい物(多くの人が使ってる物)をやっつけるためにこんな事をしてしまう場合がありますしね。
http://www1.neweb.ne.jp/wa/yamdas/column/technique/fuddefj.html
この場合、多くの人に使われつつあった(広まりつつあった)物ですが…。
ファンレスで動く合理的にデザインされたPCが、FUDによって間違った認識を広められてしまい折角の合理性によって生れた利点わざわざファンを付ける事で無駄にしてしまったわけです。
そのFUDのおかげで客には逃げられるは、苦情や問合せは殺到するわで大変だったそうです。
良い物が常に万人から正当な評価を受けるとは限らない例ということで御紹介もうしあげました。
多くの人に使われる事も大事だと思いますが、小数でも素晴らしさを理解してくれる人がいれば、その物には何らかの本質的な素晴しさがあるのではないではないかと思います。
万人向けとして素晴しい物なのか、何かに特出した物としての素晴しさなのかはまた別でしょうけど。
長々と失礼しました。
[3] Posted by: Anonymous at April 12, 2004 02:22 AM [返信]こんにちは、夏川です。
商品を持たないけど売り込む才能がある人と、
商品があるのだけど売り込む才能がない人が
くっつけば良いのだという話に発展するのだと思います。
技術的なそれでいえば弁理士さんとかが近いのかなと思いました。
いかにも納得できるお話です。
会社の中でも良くあることでしょう。
ただ残念に思うのは、同じ会社であるのであれば、救って欲しいと思いますね。
まぁ、能力主義に変わっていっている状況ではありますが、会社の中で生まれた優秀な物はみんなで盛り上げていくという風潮があってもいいのではないでしょうかね。
ようはプレゼンが下手なら、うまくなるように指導していくことも重要だと思います。
[5] Posted by: darksky at April 16, 2004 02:05 PM [返信]