ドリコムの漢、齋藤君 が作ったクリッピングサービス MyClip が結構人気しているみたいですね。方々で使い始めましたという声を聞きます。
ワンクリック(あるいは少ないアクション)で見ている記事をクリップ、というところでは kyo さんの RSSMemo (このサイトのサイドバーにも貼り付いてます) や 紙 などもあります。
MyClip のポイントはそれをサーバサイドで実装しているところですね。サーバ側にクリップした記事の情報が集まってくるのでClipランキングのような見せ方が可能になります。アイデア次第で色々面白いことができそうです。
齋藤君、グッジョブ。
とても優秀なツールだと思います。が、残念ながら僕には向いていないようです。
なぜなら僕は、クリップした情報を後から見た試しがないからです。これまでに色々なクリッピング方法やメモ方法を試してみましたが、どうやらあまり有効に活用できていないようです。
齋藤孝さんの本、『三色ボールペン情報活用術』にはこうあります。
多くの人が、習慣的に「情報となりそうなものは、とりあえず取っておく。活用するのはあと」にしてしまっている。 (中略) しかし、「いつか使うだろう」と思って溜める情報というのは、基本的に何の役にも立たない。 まず、「あとで時間があるときに読もう」という「あとで」の機会など、ほぼありえないと考えるべきだ。 そのための時間を予定に組み込んであるというならいざ知らず、たいていの人には「いつか時間に余裕のあるとき」など、そうはやってこない。
ぼくは間違いなくこの "たいていの人" に含まれる部類です。どうやら紙や RSSMemo がすごく便利に思えたのは「情報をとっておいた」という安心感を助長するツールであったからこそなわけですが、すっかり罠にはまっていたというわけです。
齋藤孝さんは「情報とは一期一会である」とも言っています。
情報との出会いも、一期一会だと思うことだ。この情報とは、この瞬間を逃したらもう会えない、今日を限りにもう一生会うことはない、そのぐらいの気持ちで接する。
名言だと思います。
今の僕の脳裏にはこの一説が深く刻み込まれており、最近は何か情報を集めるときにいつもこれを思い出しながら、その情報を頭に叩き込むメソッドを実行することにしています。その具体的なメソッドは書籍のタイトルにもなっている三色ボールペンを使うというものです。
詳しくは書籍を参考にしていただければと思います。ボールペンを使うかどうかは別にしても、情報に接する姿勢というのを学ぶ上ですごく良い本です。
「一期一会」という覚悟で情報に望むというのことを意識した上で使うツールとしては Bloglines は結構面白かったりします。Bloglines は、その記事が未読かどうかを一度表示したかどうかで判断するので、少しでも記事を見てしまうと、次に同じ記事をアーカイブから引っ張ってくるのが大変です。一見不便なように見えて、その場で情報を処理して活用するという意味ではこれがいい具合にスパイスになってくれるわけです。
人間、やっぱり何かしらの強制力があった方が、行動に結びつきやすいのです。MyClip も、その場で情報を活用するという視点のインタフェースが付いたりすると、面白いかもしれませんね。
私も自分の Clip を見ることはほとんどありません。MyClip を自身のページに表示することもしていませんし。
利用目的として、「他の人に見せる価値あり」とか「見て面白かったので当人へのフィードバック」という意味での clip ばかりです。
きっとこの後、自身の記事の clip 数が誰でも簡単に見れるようになるので、そういった使い方も普及しないかなぁ、と勝手に考えていたりします。