ウェブログはサイトとサイトで繋がる緩いコミュニティであると良く言われるようです。その話には賛否両論ある気もしますが、今考えているテーマはそこではなくて、目の前にあるコミュニティにどうしたら課金を発生させられるか、というところ。
ネットコミュニティビジネスにおける最強のビジネスモデルというのは、コミュニケーションに対する課金、つまり、コミュニケーションが加速すればするほど、運営者側にお金が落ちる仕組みであることはもはや自明。『ネットコミュニティビジネス入門―ネットビジネス成功の鍵はコミュニティ・スキルの有無にあり』なんかで詳しく論じられてます。
ネットワークを使ったコミュニケーションに対する課金モデルの代表的な成功事例といえばインターネット以前の NIFTY-SERVE。従量課金制により、ユーザがコミュニケーションをすればするほど、お金が落ちる。更にそこにフォーラムマネージャなど、コミュニティのモデレータにもお金が還元される仕組みを導入して、モデレータが頑張れば頑張るほど、コミュニティが盛り上がって、運営者側が儲かるというビジネスモデルも築いた。コミュニケーションに課金することで指数関数的に売上げが伸びるという、格好の例でした。このビジネスモデルは、インターネットの到来とその定額制課金によってもろくも崩れ去るわけですが。
一方、インターネット時代になっての成功事例と言えば、Yahoo!オークション。オークションのやりとりをコミュニケーションと見て、Yahoo! がその場だけを提供していることを考えるとそこは立派なコミュニティで、数多くの品がオークションにかけられればかけられるほど、手数料により Yahoo! にお金が落ちる。また、バイラルによってユーザ数が増えれば増えるほど、お金が落ちる。いまや国内インターネット上の最強のビジネスモデルとも言われているらしい。
コミュニケーションに課金すると言っても、コミュニケーションそのものに課金しているのではないところがミソかな。コミュニケーションするのに必ず必要なパス、そこにコンセプトを乗っけてサービス化し、間接的に課金する。
このモデルが一度回り始めると、ビジネスレベルとコミュニケーションレベルが分離されているので、コミュニティをぐるぐる回しているだけでお金が跳ね返って来るようになり、分業や他のビジネスとの連携など色んなところにメリットが生まれる。
多分、今 Social Networking が大きく注目を集めるのはここなのでしょう。出会い系とソーシャルネットワーキングは違う、という議論なんかが交わされていますが、コミュニティを使ったビジネスモデルの格好の事例と言えば、やはり出会い系サイトなわけで、Social Netowrking とビジネスという繋がりはそこから連想しやすいのではないかな。(ビジネスモデルあっての Social Networking ではなく、Social Network を構築した上でビジネスモデルを乗っけるほうが、スマートなんじゃないかなとは思う。)
で、他にこの手の課金で成功している事例は、他に何があるだろうと素人ながらにも考えてみたり。
最近話題の blogging NETWORK は、月額課金制のウェブログサービスですが人気記事を書いたブロガーにお金が還元される仕組みを持っていて、結構上手く回ってるとかなんとか。収益がどのぐらいあがってるかなどの詳しい情報はわからないのですが、今月のインターネットマガジンによると、すでに数千ユーザを抱えていて、8万個以上の記事がポストされていて、毎月100ドル以上得ている blogger もいる とのことです。ふーむ。blogging NETWORK の損益分岐点はどの辺なんだろうと、とても気になる。果たして、越えられるのか、実はもう越えているのか。
2ちゃんねる検索や、2ちゃんねるプロバイダはどうだろう。あれもコミュニティの中のコミュニケーションのきっかけを与える要素に課金した例に当たると思うのですが。
それからオンラインゲーム。中毒性の高い MMORPG 且つ月額課金制のものは、この手のビジネスモデルがはまり易い分野だと思っていたのですが、収益をあげることに成功しているのは Ultima Online や EverQuest など、クリティカルマスを超えたと言われる作品に限られているそう。初期投資が大きすぎて回収できてないものが多いってことなんでしょう。逆に一度回収してしまえば、そこからは結構美味しいビジネスになり得るけど、長期的なビジネスになるであろうことは間違いなく、コミュニティサイトのようなものより、リスクはかなり大きい。
やっぱり、コミュニケーションに課金するという意味では、小額決済しやすい携帯を絡めるとやりやすいのだろうか? moblog、moblog と騒ぐ人が多いのはそのせいかな。携帯電話ビジネスはよく知らないので、ちょっと詳しい友達に聞いてみるとしよう。こういう時に、その手に詳しい同僚がいるというのは大きい。
相も変わらず考えはまとまらないわけだけど、とりあえずアウトプットしたことで頭の中にあったものを具象化してみるのは、いいことだ。