January 09, 2004

ウェブログ検索エンジンは未来を探すシステム

[ インターネット ]
ブログについてはまだ勃興期であるので、求めるものにたどり着く洗練された道筋がないのが現状だ。RSSの仕組み上集めるのは簡単だが、どうやって検索するのか、何を上に持ってくるのかという点では、まだ利用できるようなブログサーチがない。このあたりは当然Googleの範疇に入ってくるだろう。

FeedBackBulkfeeds は? とか言ってみるテスト。まあこれは冗談ですが、単純にウェブログだけに的を絞った Google は、おそらく必要とされないでしょうね。人が Google で情報を探すときは、その情報がどんな形で表現されていようと、その人が求める情報であればそれで良いのですから。ある計算の答えが知りたくて検索した結果が、ML のアーカイブに載っていても、ウェブログに載っていても、あるいはそれが Flash で派手に飾られたアニメーションだったとしても、関係ないのです。

もしウェブログ限定のサーチエンジンが本当に必要とされるのであれば、そこに求められるプレゼンスは、Google のように砂利の山からダイヤを探すようなエンジンではなく、次々と湧き上がってくる新着記事から必要なものをピックアップして配信するという検索エンジン(もはや、検索エンジンではないという噂も) かなと思います。僕がウェブログに的を絞って見たいと思ったとき、そこに動機があるとすれば、それは過去の情報を知りたいというより、未来の情報が欲しいからです。

あなたがウェブログサイトを巡回するにあたって、そのサイトをブックマークするとき、なぜブックマークをするのでしょうか。勿論、そこで今見た情報を後でもう一度見直したいからというのもあるでしょうが、それよりも「この人はたくさん面白い記事を書いているから、将来に渡って面白い記事が発信されるだろう」という未来に向けての視点が強いような気がします。

未来の記事ですから、まだ見えぬものを能動的に探すなんてことは不可能です。したがって、それが受動的に着信される仕組みがひつようです。受動的に情報が流れてきつつも、それが洪水になってしまわないよう、ブレーキをかける、そのためのシステムです。(ブレーキをかけつつも、本当に必要な情報は漏らさない、そこが一番難しいところです。) 過去の情報を探すのであれば Google で十分、未来の情報を追い続けるのには、時系列で並ぶ情報の波、ニュースやウェブログがそれに適しています。その波の向きを転換するのがウェブログ検索エンジンの役目ではないでしょうか。

FeedBack はその可能性をちょっと探ってみたいがために実験しているものです。また、ReadOne の船木君あたりは RSS2RSS という、ReadOne のニュースマイングエンジンに判断させた情報を RSS で配信するという、面白いものを実験しています。受動への転換、その可能性をちょっと垣間見たという方もいるのではないでしょうか。

さて、ここからはビジネスの話。

情報が受動的に流れるようになると、何が行われるでしょうか。真っ先に思いつくのが、広告ビジネスです。その人が何かを見たいという動機のもとシステムを利用しているのであれば、そこでその人が見たいと思っている情報を絞り込むことができます。その人が見たいと思っている情報に適した広告を提示する、これは Google が AdWords や AdSense で実践しています。

この受動的に情報が流れる中に広告を配信するというのは、テレビと似たビジネスモデルですが、インターネットの業界では、過去にプッシュ型配信というのでそれに失敗しています。なぜ失敗したのでしょうか、理由は簡単で、ユーザーが流れてくる情報に興味が無かったからです。BtoC の単なる押し付け情報だったからです。

一方でウェブログ検索エンジン、いいえ、ウェブログコンテンツフィルタを利用するユーザには確固たる動機付けがそこに存在しているのが決定的に異なる点でしょう。ユーザーによるニーズはあり、ビジネスをしたい側の場が存在するので、ウェブログの拡がり具合、フィルタの精度具合によっては十分にビジネスとして成立する可能性があるでしょう。

Posted by naoya at January 9, 2004 10:11 PM | トラックバック (5)  b_entry.gif
トラックバック [5件]
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RSS2RSSなんてあるんだ
Excerpt: 使い方によっては、spamに対抗する一つの方法にもなりそうですね。 また、ReadOne
Weblog: あそびをせんとやうまれけむ
Tracked: January 9, 2004 10:41 PM
未来の記事を検索するという着眼
Excerpt: タイトルどおりですが、なるほどと思ったのでメモ。 [ NDO::Weblog ]あなたがウェブログサイトを巡回するにあたって、そのサイトをブックマークするとき、なぜブックマークをするのでしょうか。勿論、そこで今見た情報を後でもう一度見直したいからというのもあるでしょう...
Weblog: ono
Tracked: January 11, 2004 10:57 PM
育てる検索エンジン
Excerpt: 「この人はたくさん面白い記事を書いているから、将来に渡って面白い記事が発信されるだろう」 naoyaさん(NDO::Weblog) 「ウェブログのサイトをブックマークする」という行為に対するnaoyaさんの誠に鋭い考察。 未来の記事ですから、まだ見えぬものを能動的に探すなん...
Weblog: 物-録.網/mono-log.net
Tracked: January 12, 2004 04:24 PM
検索結果の視覚化がはやり?
Excerpt: ちまたでは検索結果を視覚化するツール類や自動カテゴライゼーションなどをのサービスを付加したサイトが話題のようだ。...
Weblog: エッセンシャル・サーチエンジン
Tracked: January 26, 2004 04:31 PM
Weblogというビジネス
Excerpt: NDO::Weblog: インターネット アーカイブ Bookmarkは未来をブックマークするという考え方や、 Weblogを利用したビジネス概念はかなり興味アリです。 あと、この記事の後(まさに未来の記事になるわけだけど)に、 「インターネット=OS」、「Webサイト=アプリ」という考...
Weblog: 厨Vitzのぼや記
Tracked: February 1, 2004 07:26 PM
コメント [1件]

>それよりも「この人はたくさん面白い記事を書いてい
>るから、将来に渡って面白い記事が発信されるだろ
>う」という未来に向けての視点が強いような気がしま
>す。

これは非常に鋭いご意見ですね。確かに面白い記事を書く人、興味のある文章を書く人を探しています。

ブログといっても単にウェブページですから、Googleがある程度工夫をすればそれなりに数を網羅してそれなりにRelevancyの高い検索結果を出せるでしょう。

ただ、「気に入った人探し」みたいなものはGoogleとはちょっと違うかもしれませんね。

Teomaのような authority and hub が近い気がします。

-inoue

[1] Posted by: inoue at January 10, 2004 12:56 AM [返信]