January 01, 2004

誰がこのCDを買ったのか? DATA WATCH No.3 (2003 WINTER)

[ ブックレビュー ]

なんとか新年引きこもり状態から脱出して、ちょっくら外出。帰りがけに『DATA WATCH No.3 (2003 WINTER)―1800万人のデータから読むリアル・マーケット (3)』とうい雑誌を買って来ました。

data_watch

この DATA WATCH は、マーケティング雑誌。以前に ' TSUTAYA の販売実績からトレンドが分かる雑誌: 『DATA WATCH 』' で Vol. 1 を紹介しましたが、今回のが Vol.3。今回のテーマは "誰がこのアーティストのCDを買ったのか"。TSUTAYA における実際の CD の販売実績に紐付けされた個人データを基に、どんな人がそのアーティストを好むのかというのを、詳しく分析しています。

Vol.1 のファッション雑誌編でもそうだったんですが、データを基に分析を薦めていくと、明らかに購買層別のライフスタイルに特徴が見られるのがとても面白い。ケミストリーのCDを買っている人の大半は、これこれこういうCDも買っていて、ファッションはこんな具合で、こういう性格、みたいなところまで分析してある。で、データから分析された結果が、割と普段僕らがなんとなく思っていることをちゃんと反映していたりします。

これで 780 円は絶対安い。Vol.2 を見逃していたので、早速バックナンバーを申し込もうと思います。

普段、僕らが何か物を売ろうとする場合、それをどんな人に売るのかという、いわゆるターゲット設定を行うわけですが、そのターゲットを表す語彙というのは、プロジェクトによってまちまち。「○○歳ぐらいの男性」(年齢や性別による横串のターゲッティングはマーケティングの世界では不正解とされますが)とか「初心者の人」とか、「ある程度リテラシのある人」などなど。こういう曖昧なターゲッティングだと、人によってその解釈が違うし、実際にターゲッティングしているつもりでも、結局その対象が曖昧なままのため、照準をしぼった上での具体的な施策を導き出すのには、なんの助けにもならないということが多々あります。

で、DATA WATCH を読んでいて思ったは、どのファッション雑誌を買っているかとかどの CD を買っているかというのでその人のライフスタイルが限定できるという事実は間違いなさそうだし、ターゲッティングの時も「CanCan を買ってる女性」とか「Springを読んでる女性」とか、雑誌などの具体的な製品名等をターゲッティングの為の語彙にしてしまったらどうだろう、とか。

これならかなり顧客イメージが明確だし、プロジェクトメンバーの間でそのイメージに対する認識のぶれも最小限に抑えられるんじゃないかなあ。且つ、DATA WATCH が示すように、その雑誌を購入している女性に紐づけられた行動パターン、ライフスタイルみたいなのが多くあるので、それに従った戦略というのもアイデアとして色々膨らみそう。

これは、大胆且つ単純且つ明快で具体的。Simple is a best、な気がする。


Posted by naoya at January 1, 2004 08:05 AM | トラックバック (1)  b_entry.gif
トラックバック [1件]
TrackBack URL: http://mt.bloghackers.net/mt/suck-tbspams.cgi/755
ケミストリー 3rdアルバム「One×One」
Excerpt: 2月18日にリリースされたニューアルバム「One×One」。 写真のジャケットはスペシャルブックレットつきの初回盤のものです。 大阪心斎橋や渋谷のいたるところに写真をはるキャンペーンなんかもやってるそうです。 3月14日までは二人へのインタビュー動画も見られます。 ...
Weblog: ◆BBNews◆ゲーム、映画、アニメ、音楽、CM、テレビ番組紹介
Tracked: February 21, 2004 07:29 PM
コメント [2件]

私は飲食関係の商品企画や広報(Webを含む)の仕事を
やってきたのですが、
企画立案の際に「この雑誌の購読者層」というのは
とっても頻繁に(むしろ必ずといっていいほど)
挿入されるイメージワードでした☆
(雑誌そのものが、とても細かなマーケティングの
上に成り立っているものなので・・。)

たとえば店舗開発のときには、
「料理王国とArigattのあいだくらいを落としどころに」
「BRUTUSの"グルマン温故知新"にも眼を通している層」
などというぐあいです。

広報活動もスムースに進むのです。

[1] Posted by: Asca at January 1, 2004 10:35 PM [返信]

>>1 Asca さん

コメントありがとうございます。なるほど雑誌の購読者層を
活用するというのはよくやる手法なのですね。参考になります。
そうかあ、雑誌はそれ自体がマーケティングの産物なんですよね。

いいこと聞いた!(笑)

[2] Posted by: naoya at January 3, 2004 11:18 AM [返信]