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CNET Japan フォーラム「テクノロジー・ビジネス・トレンド2004」に行って来ました。表参道は青山ダイヤモンドホールでの開催。会場には300人程の座席が用意されていましたが、ほぼ満席でした。各社の取材も色々来ていたみたいですね。
個人的に今回のフォーラムで一番良かったのは Amazon.com テクニカル・エヴァンジェリストの Jeff Barr 氏による講演、「Amazon Web サービスのテクノロジーとビジネス戦略」でした。
内容は Amazon Web サービス(AWS) のビジョン、テクノロジ、開始までの背景、実際に AWS を利用して作られている各種サービスのデモ、AWS の今後など多岐に渡りました。各種デモがうまく散りばめられていたこともあって、聴講席からの反応も良かったように思いました。(Office 2003 には AWS 連携機能が搭載されるようですが、そのデモでは会場から「おおっ」ってな声がたくさん聞こえてきました。) デベロッパである僕の技術者魂を刺激するのにも十分な内容で、講演が終わって「AWS を使って何か作ろう」てな気にさせられてしまいました。
ただ、今回の Jeff Barr 氏の講演の中で最も印象的だったのは、テクノロジの話題でもなくデモでもなく、「Amazon Web サービス開始までの背景」についての話でした。
Amazon では、ウェブサービス提供以前から、一部のパートナー企業などが独自に Amazon のサイトを解析して、text や XML によりフィードを行っていたそうです。また、商品説明や商品イメージ、価格といった要素を Amazon から取り込んでいたパートナーも存在していたそうな。サイトの構造を変更する度に、これらのパートナーにも作業が発生していたため、非効率であり、優れたデータアクセス環境が必要とされていたそうです。そんな折に、O'Reilly 書籍の出版社社長 Tim O'Reilly 氏より Amazon.com CEO である Jeff Bezos 氏に XML (など) を使って簡単に売上げデータにアクセスして欲しいとの依頼があったんだそうです。
で、何が印象的だったかというと、Amazon ウェブ・サービスの開始は決してプロダクト・アウトなものではなかったんだなあという点、ここなのです。XML ウェブサービスって、何か言葉だけが独り歩きしていたというか、そのテクノロジの革新性や可能性が高かった(というか派手な技術だった)だけに、ありもしない大きな夢を抱いてしまった人たちがたくさんいた中にあって、Amazon.com のそれは、あくまで問題解決の一手であり、パートナーのニーズに応えるためのソリューションだったんだなあと。そしてまた、新しいテクノロジの採用だったにも関わらず、それがその問題解決のための最良の一手だったという点。感心そして脱帽です。
ということで、なかなか価値のある講演が聴けて満足な一日でした。
Google ストラップをいただきました。