「いきなり何ですか、そんなにパスタが好きですか」と思われてしまった方、ごめんなさい。パスタとはあんまり関係ないです。
あなたが大森の Tapas & Tapas という美味しくてお店の雰囲気が良いパスタ店に行って、感激のあまりそれをウェブログに書くとします。さて、このとき付けるタイトルは 1 から 4 のうちどれが良いのかなという話。とかいいながら多分正解はないです。正解はないけれども、多分 3 か 4 が良いんだろうなと思った方がほとんどかと思います。
要は、エントリのタイトルは、タイトルから内容が想像できるものにするといいかもしれないですという話です。("正解がない"と書いたのは、タイトルの付け方なんて人から強制されるものでもないですし、「おれはわびさびをタイトルで表現してんだよ!」とか「文章のタイトルづけという行為はちょっと気恥ずかしい」(ARTIFACT 'タイトルと本文' より) という見方もあるとは思ったところからです。)
RSS リーダーのようなものを使ってウェブログを見るとき、ゆっくり全部に目を通せればもちろんいいのですが、そうもいかない場合というのは往々にあります。どちらかというと情報をより効率的に収集したいからという目的で使うわけで、興味の働かなかったエントリはどんどん飛ばすといったこともままあります。
そのときに僕の触覚に引っかかるかどうかに一番大きな役割を果たしているのは、エントリのタイトルです。タイトルをざーっと流し読みして、面白そうなら概要を読んで、さらに本文まで読みたくなるようなものならじっくり読む、みたいな。
たとえその時は興味が働かなかったとしても、タイトルがその内容をうまく表してくれていると、後日「ああ、そういえばあそこにそんなことが書いてあった気がするな」とふと思い出す機会が多かったりもします。
先日 Myblog japan がサービスを開始しましたが、最新記事一覧に表示されるのはエントリのタイトル名だけ。もし誰かに見て欲しいという想いがあるなら、1 や 2 よりも、3 や 4 の方がその確率が上がるだろうことは想像に容易いですよね。RSSアグリゲータや Myblog japan のようなサービスが拡大すればするほど、タイトルの担う役割も大きくなってくると思います。
僕の場合、たくさんのウェブログを読むようになってからその辺のことを感じるようになってきて、最近ではタイトルは全ての文章を書き終わったあとに少し時間をかけて考えるようにしています。
The Web KANZAKI の神崎正英さんの著書、『ユニバーサル HTML/XHTML』の "Part.1 情報のかたちを示すHTML" において以下のような記述があります。
情報を読んでもらい共有するためには、まずその内容がどんなものであるかを、適切に知らせなければいけません。タイトルは、これから伝えようとする情報をアナウンスする、コミュニケーションの第一歩なのです。
これは HTML の title 要素について記されたものですが、論じているところは同じかと思います。また、
雑誌の名編集者によれば、タイトルとは「プランが収斂したもの」であり「タイトルが付かないようなプランはプランではない」というほど大切なものです。タイトルがうまく付けられないときは、文書のコンセプト自体が曖昧なのかもしれません。もう一度内容を練り直し、これぞというタイトルを付けてください。
ともあります。それから、ARTIFACT では以前に
「タイトルは本文に見合ったものにすべし」という考えもあるでしょうが、本文と同じバランスでかつキャッチーなタイトルがつけられることはまれです。強烈なタイトルだけが一人歩きしてしまう危険性もありますけど、これだけ文章が溢れているネットにおいて、タイトルというのは重要だと考えます。単に「(固有名詞)のこと」と「(固有名詞)は○○である」(○○には固有名詞から連想されない意外な言葉が入る)では、やはり後者のほうを読みますよね。
というエントリがありました。同感です。
呟きや日記といった類のエントリのタイトルにそこまでのスペックは必要ないとは思いますが、何か人に見てもらいたいことを書く場合には、ちょっとタイトルに気を遣ってみると幸せになれるかもしれません。とか言っといて僕も結構忘れて適当なタイトル付けちゃったりもするんですけどね。
# ちなみに Tapas & Tapas 大森店はほんとにあります。