日経インターネットソリューションに「セマンティックWeb入門」という連載が掲載されているのですが、この連載の内容がなかなか濃くてとても勉強になります。
6月号の連載記事で、富士通研究所がRDFを基盤技術に採用し試作したグループウェア「WorkWare++」が紹介されていました。人脈やノウハウといった人に関するメタ情報を視覚化するシステムだそうで、例えば企業の中で、ある特定の技術に関するスキルに長けた社員や、その社員と深くかかわっている社員などを視覚的に検索できるというものです。これによって、何かしらのプロジェクトで人をアサインする際の作業などが効率化したとのこと。
とても興味深かったので Google で検索してみたところ、連載記事担当の一人、富士通研究所の津田 宏氏による『セマンティックWebは情報検索をどう変えるか?』というプレゼン資料(PDF)が見つかりました。
ますます情報過多になっていくであろうWebのこれからを数値データなどを元に解説したあと、セマンティックWebの概要、RDFの概要や仕組みなどが説明されています。実際の応用例として RSS (blog でもお馴染みのサイト要約を記述するRDFデータ。)、ODP (ディレクトリ型検索サービスをボランティアで提供しているプロジェクト。そのディレクトリ情報のRDF を Google が利用していることでも有名)、TAP (W3C と米スタンフォードによる RDF 知識ベースの検索実験プロジェクト) などの仕組み解説も盛り込まれており、セマンティックWebの最新事情が垣間見える貴重な資料です。
RDFデータをどう流通させていくか、その生成をどう自動化するかなどまだ多くの課題も残されているセマンティックWebですが、その一つの鍵はそれこそウェブログが握っているのではないかと最近感じています。ウェブサービスやセマンティックWebのライトウェイトな実現型としてのウェブログというのはここにきて非常に注目されている部分で、世の中での様々な出来事によってウェブログが注目を浴びてそこに興味をもった技術者がそれをスピーディに実現していく、そんな良いスパイラルが出来上がっている気がします。