Eclipseが“新時代のEmacs”と評されるのは、その柔軟な拡張性が「エディタ+JDK」派の開発者にも評価されているためだろう。@IT によって Java 開発環境に関する読者調査の結果がレポートされている。やはり Eclipse の盛り上がりはすごい。
このレポートにもある通り、Eclipse の最大の魅力はその拡張性にあると思う。CVS、JUnit、Ant、Javadoc など、エンジニアがそれまで使い倒してきたツールをシームレスに統合して、それらを更に高度に連携させることができる。また、プラグインによって、UML ケースツール、XML アプリケーション開発環境など性格の異なる開発ツールにも早代わり。更に、Ruby、Perl、C# など Java 以外の言語にも対応できる。変わったところでは 2ちゃんねるビューワープラグインなんてのもある。
アプリケーション開発に利用するツールはエンジニアそれぞれに好みがあって、心底気に入ったものや一度使い慣れたものはなかなか手放せない。しかしEclipse はそれまでの経験を完全に捨てなくても比較的容易に移行できる。これは大きい。例えば JDT のエディタには Emacs キーバインドが用意されている。完成度に問題があるものの、Windows 以外の多数のプラットフォーム、例えば Linux、Solaris にも対応しているので、開発環境のために OS を変更する必要もない。
GNU Emacs がエディタの中にブラウザ、メーラー、ニュースリーダー、スケジュール管理、コンパイラ、デバッガ、telnet 端末、FTP クライアントなどの機能を集約することを elisp によるプラグインで可能にしているが、Eclipse は Java、UML、XML、MVCフレームワークなど、いわゆる次世代技術をプラグインによって集約することができる。それを以って新世代 Emacs と呼ぶのは、確かに頷ける。