April 28, 2003

標準 ウェブユーザビリティ辞典

[ ブックレビュー ]


本屋で立ち読みして、面白かったので購入。ウェブサイトを構築するときどのように作成すればユーザが満足するサイトが作れるか、具体的なサンプルや事例をもとに典型的な悪い例、改善策、理想像を示す本。まだ前半しか読んでいないが、とても勉強になる。

仕事ではウェブアプリケーションを開発したりウェブシステムの運用・保守を行ったりする機会が多いのだが、基本的にサイトのデザイン、ユーザビリティなどの担当はわれわれエンジニアではなく、それ専門の部署の人たちがやっている。そのせいか、エンジニア職の先輩の中にはあまりそちら方面に関心を持っている人たちは少ない。

しかし、近年の開発プロセスにおいてウェブアプリケーションのデザインやUIというものは、デザイナーだけでなくエンジニアも加わって開発していく必要のある部分だと思っている。問題領域の分析が終わって設計フェーズに入り、コンピュータ領域などの問題領域外の概念を扱う工程に入ったとき、UIはユースケースのアクターと直接かかわるオブジェクトのプロパティを操作するためのインターフェースとして自然に導き出される物であるといわれる。

憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座にはこう書かれている。

『一般的にUIの設計というのは、「人に優しく」なければならず「センスが必要」なので、理系出身の技術者にはできないものだ、といわれることもままありました。しかし、UIというのはその製品のユーザビリティを決定する重要な部分であり、その根拠を「優しさ」や「センス」に求めて設計するなどというのは、根本的に間違ったアプローチです。』

サイトのナビゲーションや見た目的なデザイン、ブランド展開などはデザイナーなどのクリエイターが担当する仕事なのかもしれないが、システム開発を伴うウェブアプリケーションにおいて、インターフェースを決定する基盤はシステム分析などのプロセスの結果であろう。ウェブアプリケーションの開発に関して言えば、サイトデザインを生かすも殺すもエンジニアの分析次第といったところか。

結論: エンジニアだからといってデザインやナビゲーションに疎くてもいいかというと、決してそうではないと思う。また、どんなに才能があったとしても、サイトデザインは「センス」や「勘」だけに頼って設計するものでもないと思う。

この本は、勘やセンス意外の部分が一体何なのかを明確にしてくれるすばらしい本ではないかと思う。

Posted by naoya at April 28, 2003 01:37 AM | トラックバック (1)  b_entry.gif
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標準 ウェブユーザビリティ辞典
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